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筆者がPythonというプログラミング言語を学ぶのに役立った本や、他の人にもおすすめしたい本について書いています。
Pythonをこれから学び始める人はみんな違ってまったく初めて触れる人もいれば、他のプログラミング言語は知っているけれどPythonは初めてという人もいます。
このページを読めば、読者の方が今どれくらいPythonを知っているかに合わせて、自分にピッタリの本を見つけることができるようになっています。
7冊紹介していますが、筆者が読んだ難易度は次の通りとなっています。
どんな本が自分に合っているかを知ることができるので、Pythonの学習がもっと楽しくなれるとおもいます!
Python1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
この本はカラフルに構成されていて、いまからやろうとしているプログラム内容とその作成理由がヤギ博士とフタバちゃんというキャラクターの漫画やイラスト形式で進んでいく本のため、とても読みやすく途中で飽きることなく基本の部分が理解出来ます。
実践形式の記載の後にプログラミングの解説がありますがとてもわかりやすい本となっています。
プログラミング経験が全くない方や、これからプログラミングを学び始めたいと考えている超初心者の方を対象としているPythonの解説書なので内容に関しては、より理解しやすいように基本的なことに焦点を当てています。
そのため他の書籍と比較した場合取り上げられているトピックの数が少なく情報が控えめになっていることが特徴です。
ですが、そのあとに2年生でWebスクレイピングとデータ分析、3年生で機械学習の書籍があるため段階的に一歩一歩積み上げて学習できるのがポイントです。
とはいえ文法関連は簡略化されていて、理解が深まると補足で詳しい書籍を書い足したくなるはずなのでそれが前提で購入が良いでしょう。
動画×会話でゼロからはじめるPython入門
この本もフルカラーで構成されていて読みやすくとっつきやすい本です。また本書は次のような章立て構成になっています。
第1章 Pythonを使う準備をする
第2章 文字や数字の使い方を知る
第3章 プログラムの基本の動きを扱う
第4章 音声テキスト化アプリを作る
第5章 人工知能アプリを作る
第6章 チャットボットを作る
それぞれの構成の中には動画へのQRコードリンクがあり、本書を読むだけではなく動画でもやり方や動作が確認できるようになっていますし、本書の中で利用しているサンプルプログラムもダウンロードできます。
文法を覚えるために重要な1章から3章もさっくりとした説明なので「Python1年生」と同じく理解が深まると物足りなくなるという部分はでてくると思います。
いちばんやさしいPythonの教本 第2版 人気講師が教える基礎からサーバサイド開発まで
インプレスの「いちばんやさしい」シリーズの書籍です。
前の2冊はキャラクター&カラー本でしたがこちらは内容が若干硬派になっています。
ですがフルカラーで構成されていて講義+実習のワークショップ形式で、会話bot「pybot」を作りながら楽しく学べる「はじめてでも挫折しない」Pythonの入門書となっています。
内容はレッスン構成で展開していき、Lessonごとに目的「何のためにやるのか」とこのLessonをこなすと何ができるのか「何の役に立つのか」を解説している本です。
Lessonの内容はこちらを参照ください。
Chapter 1 Pythonを学ぶ準備をしよう
Lesson 01 プログラミングとは何かを知りましょう
Lesson 02 コンピューターの仕組みについて知っておきましょう
Lesson 03 Pythonの特徴とできることを知りましょう
Lesson 04 Pythonのバージョンでの違いを知りましょう
Lesson 05 Pythonを書くためのエディタを用意しましょう
Lesson 06 Pythonをインストールしましょう
Lesson 07 Pythonを対話モードで実行してみましょう
Lesson 08 ファイルに書いたPythonのプログラムを実行しましょう
Chapter 2 コマンドプロンプトに慣れよう
Lesson 09 コマンドプロンプトについておさらいしましょう
Lesson 10 コマンドプロンプトで操作するフォルダを移動しましょう
Lesson 11 ファイルやフォルダを操作する基本コマンドを覚えましょう
Chapter 3 基礎を学びながらプログラムを作成しよう
Lesson 12 プログラムで実現したいことを考えてみましょう
Lesson 13 コンピューターに計算をさせてみましょう
Lesson 14 データの表示方法を覚えましょう
Lesson 15 変数を使って値を記憶しましょう
Lesson 16 キーボードから入力を受け取る方法を知りましょう
Lesson 17 データの型を学びましょう
Lesson 18 わかりやすいメッセージを出力しましょう
Lesson 19 複数のデータを1つにまとめましょう
Lesson 20 リストを操作してみましょう
Lesson 21 不変のデータをまとめるタプルを使ってみよう
Lesson 22 関数とメソッドの特徴と違いを学びましょう
Lesson 23 format()メソッドを使った文字列の生成について学びましょう
Chapter 4 繰り返しと条件分岐を学ぼう
Lesson 24 繰り返し処理について学びましょう
Lesson 25 条件によって処理を変えてみましょう
Chapter 5 辞書とファイルの扱いを学ぼう
Lesson 26 辞書を利用した複数データ処理をしてみましょう
Lesson 27 プログラムにファイルの読み込みをさせてみましょう
Lesson 28 プログラムからファイルに書き込んでみましょう
Lesson 29 ファイルにデータを追記しましょう
Lesson 30 辞書とファイル入出力を使ったプログラムを作りましょう
Chapter 6 会話botを作ろう
Lesson 31 会話botとは何かを知りましょう
Lesson 32 単純な応答をする会話botを作りましょう
Lesson 33 あいさつを返すbotを作りましょう
Lesson 34 あいさつを辞書データにして編集しやすくしましょう
Lesson 35 あいさつデータをファイルから読み込みましょう
Lesson 36 計算を行うコマンドを作成しましょう
Lesson 37 計算を行うコマンドの処理を1つにまとめましょう
Lesson 38 組み込み関数を使いましょう
Chapter 7 ライブラリを使いこなそう
Lesson 39 プログラムを機能ごとにファイルに分割しましょう
Lesson 40 標準ライブラリを使いましょう
Lesson 41 datetimeモジュールを使って日時を扱う機能を作りましょう
Lesson 42 リスト、タプル、文字列からまとめてデータを取り出しましょう
Lesson 43 数学関数を使って計算をしましょう
Lesson 44 プログラムのエラーに対応しましょう
Lesson 45 例外の発生に強いプログラムにしましょう
Lesson 46 例外処理を使いこなしましょう
Lesson 47 例外の内容を出力しましょう
Chapter 8 サードパーティ製パッケージを使いこなそう
Lesson 48 サードパーティ製パッケージとは何かを知りましょう
Lesson 49 サードパーティ製パッケージをインストールしましょう
Lesson 50 仮想環境を作成しましょう
頑張ってあきらめないで本書をこなせばプログラムを触ったことがない超初心者でも文法がわかり、Pythonを使いこなすことができる書籍となっています。
スッキリわかるPython入門 (スッキリわかる入門シリーズ)
スマホやパソコンのWebブラウザでプログラミングができる「dokopy(ドコパイ)」という環境が書籍を買うと利用できるため即プログラムの勉強が開始できます。
Webブラウザで動作なのでインターネット環境があればどこにいても勉強ができます。
ですが「dokopy(ドコパイ)」の場合Webブラウザ上で動くのでpyinstallerでexeを作成したり、EXCELの操作を行ったりというパソコンのローカルで動作確認するプログラムでは利用できません。
そのため筆者がこの本を利用して若手SEに教える際には、dokopyを使わずVisual Studio Codeで開発環境を作ってもらって説明しています。
文法については基礎がしっかり記載してあり、他書籍のようにさらっと解説されてる部分に多くのページ数を割いて詳しく書いてあります。
プログラミングを一切触ったことがない方には少々難易度が高くPython以外の言語を知っている人であればとっつきやすいですが、プログラムを組んだことがない人にはいきなり難しくなるところがあります。
TECHNICAL MASTER はじめてのPython エンジニア入門
開発者には有名な秀和システムの本で以下のような内容で構成されています。
Pert1 導入編
Chapter 01 Pythonとは
Chapter 02 Pythonの開発環境
Chapter 03 Pythonプログラミングの基本
Pert2 文法編
Chapter 04 Pythonの文法 ~基本~
Chapter 05 Pythonの文法 ~データ構造~
Chapter 06 Pythonの文法 ~制御構文~
Chapter 07 Pythonの文法 ~応用~
Chapter 08 Pythonの開発支援ツール
Pert3 基本ライブラリ編
Chapter 09 Pythonのライブラリを使うための準備
Chapter 10 Pythonでよく使うライブラリ
Pert4 データ分析とAI編
Chapter 11 Pythonで数値計算
Chapter 12 Pythonでビッグデータ
Chapter 13 PythonでAI
Pert5 データベースとWeb編
Chapter 14 Pythonでデータベース
Chapter 15 PythonでWeb
Pert6 公開編
Chapter 15 Pythonプログラムの公開
Pert1 導入編からPert3 基本ライブラリ編までPythonの基礎を学ぶことを重点的に記述してありますのでプログラムを少しでもかじったことがある方であればすんなりと読み込みできてPythonが覚えられる書籍だと思います。さすが秀和システムの本といったところでしょうか。
Pert4 データ分析とAI編とPert5 データベースとWeb編についてはこの中のChapter1つごとに本が1冊出せる内容なので、こんなこともできるんだという形で読むのが良いと思います。
またPert6 公開編でプログラムの公開についても触れる書籍は少ないので面白い書籍です。
独習Python
筆者が仕事の関係でお客様の情報システムさんや協力会社さんに行くとあるあるな「独習」シリーズです。
そして元NECの山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)さんが書いた本で、IT業界にいると名前をかなりみる方です。
そして、安心の翔泳社の本です(何気に「Python1年生」も翔泳社です)文法が章立ててまとまっていて読みやすく網羅性が高いです。
網羅性が高い分ページ数がかなりあります、そして前の2冊と比較するとイラストも少なく専門書のような形の書籍です。
超初心者向きではないですが、他言語を知っているとかなり使える書籍です。
現場ですぐに使える! 最新Pythonプログラミング逆引き大全450の極意
今までの書籍と系統はことなりますが、筆者が入社したころから存在する逆引き系書籍です。
例えば以下のようなPythonでやりたいこと
・現在の日時を取得したい
・ログを出力したい
・EXCELブックを読み込みしたい
こちらから逆引きでプログラムの書きかたを探せる書籍でとなっています。
プログラムが慣れたころにいろいろな業務プログラムを作成している最中には重宝する書籍です。
本書はこのような章立てで構成されています。
第1章 Pythonの概要
第2章 基本プログラミング
第3章 文字列と日付の操作
第4章 ファイルの操作と管理
第5章 デバッグ
第6章 Excelシートの操作
第7章 Wordドキュメント
第8章 インターネットアクセス
第9章 自然言語処理
第10章 GUI
第11章 NumPy、Pandas、scilit-learn
第12章 Pythonでディープラーニング
第13章 Matplotlibによるデータの視覚化
第14章 GitとGitHub
逆引き以外にも良いところはもう一つあり、「第1章 Pythonの概要」「第2章 基本プログラミング」「第5章 デバッグ」を読み込みすると
・Pythonの開発環境を作る
・Pythonの文法の書き方がわかる
といったところまでカバーしてあるので、この1冊ですべて網羅できてしまうところにあります。
こちらもページ数がかなりあり902ぺージとなかなかの読みごたえとなっています。
こちらも同じく初心者向きではないですが、他言語を知っているとかなり使える書籍です。
まとめ
初心者へおすすめの本はこの3冊。
・Python1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
・動画×会話でゼロからはじめるPython入門
・いちばんやさしいPythonの教本 第2版 人気講師が教える基礎からサーバサイド開発まで
一度プログラムを触ったことがある方へのおすすめはこの2冊
・スッキリわかるPython入門 (スッキリわかる入門シリーズ)
・TECHNICAL MASTER はじめてのPython エンジニア入門
バイブルとして持っておきたい方は
・独習Python
逆引きでプログラムの現場で使い倒したい方は
・現場ですぐに使える! 最新Pythonプログラミング逆引き大全450の極意
このような形で選んでみてはいかがでしょうか。
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